【猿田彦珈琲 コーヒー豆 各種】
一杯の珈琲にかけがえのない価値がある。なめらかで広がりのある質感が心地良い<猿田彦珈琲>
スペシャルティコーヒー、シングルオリジン、コーヒースタンド、サードウェーブ……コーヒー業界を取り巻く状況はここ数年で今までと違うステージにたどり着き、不味いコーヒーに出会うことのほうが困難なのでは?と思うほど。昔ながらの喫茶文化がある日本には、豆本来の個性や味わいを楽しむ潮流が馴染む素地があったことも手伝って、何しろ東京のコーヒーショップは今、どんとんレベルが高まっている気がします。
軒先でスタッフの方々とお客さんが気さくに会話していたり、通りすがりの街の顔なじみと軽い挨拶が交わされたり、そんな風景が恵比寿<猿田彦珈琲>の日常。その一つ一つが自然で、とても軽やかで小気味良く、暑苦しくもない、そっけなさすぎるわけでもない、絶妙な間合いの取り方が心地よい空気感をもった場所。1杯のコーヒーは「心をときほぐす」存在であり、私にとって猿田彦珈琲さんで頂くそれは、まさにその意味でぴったりとマッチするんですよね。
そして猿田彦珈琲さんのコーヒーが「心をときほぐす」ことに長けているのは、お客様にはリラックスした時を過ごして欲しいという気持ちの裏側で、スタッフの皆さん一人ひとりが、常に1杯のコーヒーと真剣に対峙しているから、ではないかと思うのです。
素材のポテンシャルを見極める豆選びから、味わいを左右するロースティングまで、常に最善を求めて進化邁進するからこそ、東京コーヒーシーンの水準上昇に応じるように舌が肥えてきた人々の期待も裏切らない。言葉にするのは簡単かもしれないけど、常に上を目指す張り詰めた緊張感と緩やかで心地よいサービスを、矛盾なく調和させるバランス感覚は本当にすごいこと。
「コーヒーが美味しいかどうかは、ローストの段階までに80%は決まってしまうもの。だから良い豆を前にしたら、バリスタとして気持ちも上がるし、その豆を粗末になんて出来るわけがないですよね。」とオーナーバリスタの大塚さんは軽やかに言う。「豆にもローストにもこだわるし期待もする。バリスタとしてのこだわりはすごくあるし、自負もある。だけどその流儀や美学が、堅苦しさに繋がるならそれはナンセンス。お客様には大らかに楽しんで欲しいし、それがサードウェーブの真髄でもあると僕は思うんです。」とも。サードウェーブという言葉の定義を改めて考える気づきを与えてくれたと同時に、1杯のコーヒーが紡ぐその先の価値を感得した人の言葉だなぁと心に響きました。
猿田彦珈琲さんでは今、知識に秀でた研究熱心な若きロースター・◎◎氏が活躍中。勿論お店でバリスタさんに淹れて頂く1杯のコーヒーには格別のものがあるけれど、大塚さんの言葉を信じるとしたら、猿田彦珈琲さんで豆を買い求めて帰れば、かなりハイレベルのコーヒーを家でも楽しめるはず。
自宅で淹れる時の方法やコツは?と伺ったら「ドリップでもフレンチプレスでも好きな方法で大丈夫。むしろ淹れ方によって同じ豆でも違う質感が生まれることを楽しんで欲しいし、自分の好きなスタイルで、という情緒感も大事ですから。」と。
あえて言うとしたら、豆は好みのフレーバーを選び、自宅で頂く前に中~細挽きにすること。ドリップならば全体で3分の抽出時間の中で前半1分半はゆっくり、後半の1分半はできるだけ早めに淹れること、フレンチプレスなら全体抽出時間の4分のうち、最初20秒で蒸らし1分経過までにお湯を注ぎきり、その後3分待つことを守ると、自宅でも美味しい珈琲を頂くことが出来ると思いますよというプラクティカルなアドバイスも。すごい、なんか出来る気がしてきた!笑
私がお話を伺いに尋ねた時には、しなやかで品の良いSARUTAHIKO FRENCH、真円のように中庸なバランスがエレガントなEBISU CITY、艶のあるマウスフィールと均整のあるボディが特徴のCOSTA RICA “Bella Vista“他、ドリップ用の春の大吉ブレンドなど、猿田彦珈琲が志すSmooth & Roundな(なめらかで広がりのある)質感を持ったラインナップが。珈琲好きな人にとって美味しい珈琲豆は何よりのプレゼントですし、頑張っている自分へのご褒美としても最適ですよね。そして差し上げる誰かにこの心地良い感覚が伝わったら、それはすごく嬉しいこと。
また4月に入ってから平日のランチタイムにはサンドイッチなどの軽食も登場するようになったとか。(以前こちらの記事でご紹介したショコラパパノエルさんの焼き菓子も……♡)TwitterやFacebookページでも最新トピックスやお知らせを観ることができますので、チェックしてみてくださいね!
写真左:猿田彦珈琲外観。いつも賑やかな様子が外からも伺えます。
写真右:猿田彦珈琲のロゴマーク。猿田彦という名前の由来は店舗で確かめてみてくださいね
写真左:テイクアウト用コーヒー豆250g。パッケージにローストの日時が打刻されているのもスペシャルティコーヒーの特徴ですよね
写真右:ドリップコーヒー。季節のブレンドで。オフィスなどで気軽に頂くならばこちらのほうが便利かも
- 商品名:猿田彦珈琲 コーヒー豆 各種
- 値段:コーヒー豆 ¥600~/100g ¥1600~/250g ドリップパック ¥0000/5packs
- フレーバー:SARUTAHIKO FRENCH/EBISU CITY/COSTA RICA “Bella Vista“ 他、季節によって種類が異なります。
- 猿田彦珈琲 | SARUTAHIKO COFFEE
- 〒150-0013
東京都渋谷区恵比寿1丁目6-6 - 03-5422-6970
- 月~金:8:00 ~ 23:45 土・日:10:00~23:45
- http://sarutahiko.co/
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