2つの表情が織りなすコントラストを楽しもう。麻布十番<しろいくろ>の上質な黒豆塩大福

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2013年07月01日

【しろいくろ 黒豆塩大福 他】

2つの表情が織りなすコントラストを楽しもう。麻布十番<しろいくろ>の上質な黒豆塩大福

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麻布十番商店街のちょうど中ほどの、一本裏手に入った小さな道沿い。風に白いのれんがふわりと揺れている様子が目に止まって歩み寄り、木枠の窓から店内を眺めてみると、奥に広がる趣きのある静かな空間。
誘われるようにのれんを手で分け入ると、白と黒の世界に横たわる曲線的で妖艶な猫の。その印象的な猫を眺めつつ店内の扉をあけると、窓際に設えられた縁側のような木製の長椅子、滋味深い色合いが美しい丹波焼の器が陳列された棚、ひんやりとした質感のカウンター、そしてその上に整然と並ぶ小ぶりな黒豆塩大福たち……。

長椅子にかけ注文をしてしばし待ち、その小ぶりな黒豆塩大福をひと口。柔らかくつかれた伸びのよいお餅と甘みを抑えた上品なこしあん、歯ごたえを残した塩味の大ぶり丹波黒豆が相まって、柔らかさ・滑らかさと噛みごたえの食感的リズム、甘さと塩味が作り出す味覚のコントラストに、思わず「美味しい……」と声に出してしまった私。このなんとも言えぬ口福な感覚が、文章に起こしている今またふわりと思い出されて幸せな気分になってしまいます。

2012年8月は麻布十番祭りの頃にオープンした <しろいくろ> は、クリエイティブ・ディレクター兼オーナーの落合氏と建築家の大縄氏が、とある御縁で物件を預かることになり始めたお店。お二人の職業的背景から生まれるコンセプチュアルな、だけど肩肘張らないくつろぎ感のあるアイデアが随所に生かされたお店です。
落合氏にお伺いしたところ「まずは2人で何をやろうかと考えるところからはじまり、次に <しろいくろ> という名前が思い浮かんで、よし、じゃぁこれで行こうと決まったのです。そこから”2面性”や”対比する2つの何か”をテーマにして、創りだしたところはありますね」とお話くださいました。

生産者から直接分けて頂く丹波産黒豆を黒のモチーフに据え、相対する白の素材を丁寧に選び、塩大福やロールケーキ、アイスクリームの開発に至るまで全て時間をかけて1から始められたそう。そこには落合氏の食に対する好みが色濃く反映されていて、べったりした甘さやクドさのない、上品な甘味に仕立てられています。

大福って老舗の名店といわれる所だと特に……かもしれませんが、1個で満腹になるほどのボリューム感があって、お持ちする場所や時間を選ぶアイテムだったりしますよね。その点 <しろいくろ> の黒豆塩大福なら、サイズ感・味わい共に、オフィスへの手土産としてもすごく重宝する程よさがあるのです。甘味が大好きな方にとってはもう一個頂きたい……と後引く分量ですが、その腹八分目的な感じも、大人のおやつには良い塩梅なのではないかと。(人数分より少し多めの数量を用意しておくと、より気が利いているかもしれませんね!)

その他、ロールケーキは黒豆ペーストクリームをロールした白と、ココアと竹炭で焼いた黒い生地でフロマージュブランクリームの黒の2種。どちらも口どけの良いさらりとした食感が印象的です。アイスクリームは乳脂肪分の少ないあっさりとしたバニラアイスに、固めに炊いた塩味の黒豆がチャンクで入っていて、ほっくりとした栗のような味わいが程良いアクセントに。TPOに応じて、またお渡しする方の好みによって、お品を選べるのも嬉しいポイントですよね。
大福は日持ちがしないため店舗販売限定ですが、ロールケーキ、アイスクリームはオンラインショップでの販売も。夏時期の贈答、遠方への配送にも便利です。
商品入荷やイベントなど最新情報がFacebookページで公開されていますので、ぜひこちらも合わせてご覧くださいね。

<しろいくろ> のもう一つの顔として興味深いのは、夜はバー <ナノハナ> として営業をしておられるところ。
国産のワインやハードリカーを中心にいただけるそうで、お酒の好きな私は <しろいくろ> の夜の表情にも大いに期待を寄せています。
またバー・タイムにも<しろいくろ>のお菓子がいただける(※)そうで、特にアイスクリームはハードリカーに絶対合うはず……と、想像をふくらませているところです。友や同僚へのちょっとしたお礼の代わりに、一杯のお酒とスイーツをごちそうするというのも洒脱ですよね♡

※売り切れの場合もあります

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写真左:しろいくろの外観。のれんの白が目を惹きます
写真中央:看板娘ならぬ看板猫の絵。間近で見ると、写真よりもずっと鮮烈で印象的。上村ともこさんという女流作家の作品
写真右:丹波焼の作家、清水俊彦氏の作品。和洋問わず使えそうな温かみのある素材感。店内で使用されている器類も多くは氏によるもの

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写真左:カウンターと居並ぶ黒豆塩大福。夜はバーカウンターに変身とのことで、その表情の違いもまた楽しみです
写真中央:塩黒豆のアイスクリーム。個人的にはこちらを自宅に常備したい!と思うほど気に入りました
写真右:黒豆茶もとても美味しいですし、アントシアニンやサポニンなど美肌効果の見込める成分も豊富。日持ちのするギフトとしてもオススメ

 

  • 商品名:しろいくろ 黒豆塩大福 他
  • 値段:黒豆塩大福: ¥252/1個 ¥1,512/6個入 ¥2,016/8個入  黒豆塩ロールケーキ ¥1,575/1本  黒豆塩アイスクリーム ¥399/1個  黒豆茶: ¥1,890/200g
  • フレーバー:黒豆塩大福/黒豆塩ロールケーキ/黒豆塩アイスクリーム/黒豆茶/ 他
  • しろいくろ | ナノハナ (麻布十番)
  • 〒106-0045
    東京都港区麻布十番2-8-1
  • 03-3454-7225
  • 10:00 ~18:00 ※日曜日営業
  • http://shiroikuro.com/
※しろいくろイートインの価格は、別途店内でご確認ください。 Barナノハナの営業は18:00~24:00(L.O.23:30)※不定休

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得意分野:輸入グロサリー系お菓子など。一応このサイトの主宰ではありますが、皆様に支えられて生きています。