季節の美味しさを頂く彩り豊かなタルト。片手で食べれるサイズ感が◎

【Patisserie Yui　タルト3種と生チョコ】

季節の美味しさを頂く彩り豊かなタルト。片手で食べれるサイズ感が◎

中央上部から時計回りで、豆乳の生チョコ、金柑のタルト、究極のシュークリーム、いちじくのタルト、タルト・ポンム

八百屋さんやお花屋さんを覗いてみると、イチゴの季節だなぁ～とかスイカの季節だなぁ～とか、もう梅が咲く時期かぁ～、金木犀の香りがいいなぁ～など、四季を目から香りから感じることができますよね。感覚的には寒くなったとか暑くなったとか実感していても、季節を識る・感じる時って意外と、視覚や聴覚・臭覚が刺激される時のような気がします。

銀座の「Patisserie Yui（パティスリー・ユイ）」さんのショーケースには、視覚臭覚から季節を識る楽しみが盛りだくさん。農作物は旬だからこそ美味しい。そしてその旬を待つこともまた楽しい……アタリマエのことだったのに、忘れがちな楽しみを思い出させてくれるお菓子の数々があるのです。

「全部自信作ですが、特にタルトがオススメ」とお話くださったパティシエの上野さんは、パティスリー・ユイの3代目シェフパティシエとしてご活躍の素敵な女性。柔らかな雰囲気のお人柄がそのまま、作るものにも現れています。

今回訪れた時に頂いたタルトは、「きんかんと白ゴマのタルト」「イチジクの赤ワイン煮のタルト」「タルト・ポンム（りんごのタルト）」の3品。どれも春の美味しい食材です。

・きんかんと白ゴマのタルト
加熱で風味と甘みの増した金柑のねっちりとした食感と白ごまの絶妙な組み合わせが、新しいと感じた一品。加糖した甘さじゃなく、食感と香りの組み合わせが味わいにアクセントを添えており、いろんな感覚を刺激されるタルトです。

・イチジクの赤ワイン煮のタルト
シナモンの香りが効いたいちじくのワイン煮にクランブルを添えて、こちらも食感に一手間加えられています。控えめな甘さがいちじく本来の味を引き出していています。

・タルト・ポンム
酸味が程よく感じられる程度に水分を飛ばしたりんごのシャクシャクとした食感が、りんごファンの私にはたまらない一品。見た目にも麗しい様子が、ショーケースの中でも目立っています。

季節のや旬をとじこめるフレームとなるタルト台もしっとりと美味しく、何より片手でぱくりとイケるサイズ感が、オフィスへの手土産にぴったりなのです。勿論パティスリー・ユイさんの本領である「無肥料・無農薬の自然栽培素材」がベースになっているという点も忘れてはなりません。卵・乳製品ナシでもココまで美味！なヴィーガンスイーツも数多く取り揃えられているんですよ。

お写真の「豆乳の生チョコレート」は、乳製品及び乳化剤は使用せず良質なドミニカ共和国産オーガニック・カカオマスとオーガニック・カカオバターのみを使い作り上げられたもの。乳化剤を使えば滑らかなテクスチャーは比較的簡単に再現できますが、それに頼らず美味しいものを作る姿勢には頭がさがるような思いです。

とはいえ小難しい話はさておいて、何しろ舌や鼻や心が感じる美味しさが大事。その点でも勿論信頼が置けるお品ばかり。仲良しのお友達と、季節の楽しみを感じながら想い出話などに華を咲かせるきっかけになりそうな気がします。

写真左：ショーケースの様子。沢山種類があって選ぶのが大変！
写真右：本日のマフィン。こちらも日々季節感を取り入れたフィリングが入ってオススメ。